「太い血管を縫合糸なしでしっかりと止血できるようになりました。」
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今までの電気メスがグレードアップしました。
太い血管を縫合糸なしでしっかりと止血してくれます。
おかげで手術がスムーズに運び、より麻酔をかけている時間が短く、特にお年寄りのわんちゃん・ねこちゃんに負担が少なくなります。もちろん、今までどおりの電気メスの役割もしっかりこなして(むしろさらに性能アップ!)くれます。
「全身麻酔と人工呼吸を管理する装置です。」
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当院では基本的に全身麻酔は吸入麻酔で管理します。そのときに麻酔器が必要になります。
精度の高い人工呼吸器が一緒に付いています。麻酔中に呼吸が止まることはしばしばあり、そんなときも大変簡便な操作で人工呼吸ができるので大変重宝してます。
「とても性能がよくて、安心できます。」
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病院ができてだいぶ月日がが経ち、開業当時、子供だった動物たちもみんな癌になったり、歯が汚れたりして全身麻酔が必要になることが増えてきました。
最近の当院での手術実績をみますと、半分以上は10才以上の高齢動物の手術であります。
そういった状況の中、この麻酔器のおかげで安全に麻酔にかけることができています。
「手術中の動物の生体反応を見守ります」
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心電図、呼吸、血液中の酸素濃度、はき出す息の二酸化炭素濃度、体温など、麻酔中の動物の生体信号を読み取る機械です。
麻酔中の頼もしい味方です。
しかし、機械だけに頼っていたのではいざというときに対応できませんので、
人間の五感も大切にして、私を含め、従業員が一つのチームとして一丸になって、一生懸命手術をしております。こちらは2代目になりまして、さらに進化し、使い勝手が良くなっております。
「胃カメラです。」
いわゆる胃カメラですが、おしりからも入れることがあります。
異物を確実に食べてしまった。あるいはあやしい。などと言うときにいろいろな道具を使って引っ張り出したりします。
あとは慢性的な嘔吐や下痢などでも、試験的に挿入し、胃や腸の表面を肉眼で確認して、生検を行うことで診断の精度を上げることができます。
「5-20倍くらいに拡大して手術ができます。」
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最近新しくなりました。以前使用していた機械の消耗品がなくなって修理できなくなってしまったこともあり、買い替えしました。
髪の毛より細い糸で縫合しないといけないような細かな手術にこの機械は活躍します。当院では、白内障の手術などの眼内手術は今のところ行っていませんが、目の表面、まぶたなどの眼科手術と
尿道や尿管などの泌尿器系の手術で利用しています。
「院長は基本的に細かな作業が大好きです。」
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眼科の手術も、泌尿器系の手術もきちんと端っこと端っこを精密に合わせることが非常に重要になります。老眼が入ってきているからみえない(のかもしれないけど)というのではなく、そもそも肉眼でそれをするのには無理があります。
顕微鏡での手術は、日々の訓練がとても重要になります。顕微鏡レンズを通してピンセットやハサミを動かすのは大変なのです。はじめは思うように道具を動かすことができません。
乗り物酔いのように吐き気を催すこともあります。
目の前に落ちている針を拾うのも、それを持ち直すのも困難です。でも細かな作業ができれば大きな作業も苦も無くできますので、鍛錬のために夜中に顕微鏡を覗いてチクチクやっています。
「ほとんどの外科手術で使用しています。」
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私の大好きなツールの一つです。
拡大率は3.5倍と5.5倍です。
外科手術の時はたいてい装着しております。色々なメーカーから拡大鏡が発売されておりますが、こちらは英国の眼科機器メーカーであるキーラー社製でありまして、すこぶる性能が良く気に入っています。どんな点が気に入っているかというと
視野の端から端まで画像がゆがみません。
倍率が上がると一般的に視野が暗くなるのですが、あまり気になりません。難点は思いがけなく大きな臓器が出てくるとかなりビックリすることでしょうか?
もっとカッコ良いメガネタイプのものもあるのですが、頭が締め付けられて頭痛がするため、頭にかぶるタイプにしております。
「細かい繕い物をする器具です。」
手術用顕微鏡で行うような手術で使用します。かなり繊細ですぐに壊れるので(しかも、とても高価)院長以外基本的にさわらせてもらえません。
院長はとても大事にしてます。